銀行口座は出来るだけ少なく。介護者はきちんと収支報告を(初期認知症対策)
高齢独居のかたに銀行管理は難しい
銀行を一つにまとめる。それって難しいとは思うのです。
もちろん、その家庭なりのやりかたがあるので、銀行口座をまとめるのが最善とは全く思いません。
しかし、母の場合「自分の預金残高がよくわからない」のが本当に本当に不安だったようです。
通帳は近くにすむ子が管理しています。独居老人の場合、よくありますよね。
母は時々不安になり「私の通帳はどこ?」「私はいったいいくら持っているの」と深夜に電話したり。
電話で、金額を伝えても納得しない。
しかし(細かい金額の入った)通帳がたくさんあり、実際に持って行くのは大変でした。
やっぱりね。年を取ってくると通帳を何冊も何冊も管理しておくのは大変です。
一冊増えれば、「盗難」などのリスクも一冊分増えるわけですしね。
母の場合、ある程度通帳はまとめてしまいました。銀行をまとめるだけでもちょっと楽になるのかなと思っています。
まぁ単純に、通帳最終ページ書いてある「合計数字」が明確に「自分の残高」であれば、認識しやすいですよね。
介護者はきちんと収支報告を
親の銀行口座を、子が管理しているご家庭も少なくないはずです。独居老人のうちに財産を全て置いておくのは危険ですものね。
管理されているかたは、きっと働いておられたりしてお忙しいと思います。
でも、やっぱり最低「月に1回」は、銀行口座にいくらあるか、いくら使ったかの「会計報告」を、親にすべきだなぁと思います。
ついついなぁなぁになってしまう気持ちもわかるのですが…。
でも認知症を発症した高齢のかたは、特に金銭について過敏。
あまり「会計報告」をしないでいると、痛くない腹を探られ、疑われてしまう結果になりかねません。
認知症患者との「信頼関係」は、今後の看護の行き先をかなり左右してしまうのだと思っています。