認知症の症状「物が無くなるのよ!」(母の場合)

ものがなくなる? じゃあひっつけよう

認知症を発症すると、物忘れが酷くなります。a
テーブルに○○を置いたのに、それを自分が置いたということを全く思い出せなかったり。

だからよく物がなくなります。そしてそれを「ひとのせい」にすることも少なくないです。

うちの母も、日常生活をするうえで「○○がなくなった」としょっちゅう訴えるように。
なので私は、

     
  • 紐  
  • 強力な粘着シートで貼り付けられるフック
を買ってきて、至る所にモノをくっつけることにしました。

紐は出来るだけカラフルで、ぱっと見て発見できる色を選択。
細すぎると危ないかなと思ったので太めの物を買いました。
釘で打ち付けるタイプのフックではなく、粘着シールタイプのものを選んだのは、あらゆる所にフックをくっつける可能性があったからです。

余談ですが…。
今回、「ピンク色」の紐を選びました。
実は、「私から母に送るものは、ほとんど全てピンク色にする」と決めています。その方が、母も「ピンクを見れば私」という安心感が出来ると思ったからです。そして、カラーが揃っていると 無くしたときにも見つけやすいですしね。
それに、ピンクというのは心や体に満ち足りた気分をもたらしてくれるらしいので(笑)
もし、今後、このサイトを読んでおられる方が実家に何かを送ろうかなと思ったとき、「テーマカラー」を決めておくのもいいかもしれません。

実家に送った
・シールのついた「突起付きフック」
・ピンクの手芸紐
です。

買って持って行ったものには全て「記名&日付」を

帰省時。いろいろな物を買って持って行ったりしますよね。

近距離に住んでおられるかたなら、割と頻繁に「お母さんー、お風呂のブラシ買ってきたよー」というやりとりもあるかも。

認知症の母は、そういう「新しく我が家にやってきたグッズ」を見て不安になるそうです。
「私は買った覚えが無い」
と。

特にうちの場合、嫁が複数人いるので、「もしかしたら○さんかしら」「あれ?●さんかな?」と思ったり。 それどころか、「え? ということは、私が居ない間に●さんが家に入ったのかしら」と疑問をもったり…。


なので、介護者が購入したものには、全て「日付」「名前」を書いたほうがいいと思います。
新しいグッズを家で見つけても「あ、●●子って書いてある。そっか●月に買ってきたやつなのね」と安心できるそうです。
こういうの、言われてみるまでわかりませんよね。

この方法は、認知症を発症しておられる前の段階から行ってもいいかと思います。
認知症はいつ発症するかわかりませんから…。
それに、名前と日付を見かけては、自分の子の「優しさ」「思いやり」を再確認できるのも素敵じゃないですか?