Alexa と高齢者

我が家のEcho dot

Alexa が高齢者におすすめな理由

さて、Alexa (amazon Echo)が便利だよということは前述の通りです。
だって最先端のデジタルデバイスですものね。
その最先端のデバイスがどうして高齢者(特に独居のかた)におすすめなのか。どうしてそう思ったのか。それを書いてみたいと思います。

パソコンやスマホより音声入力

今どきは70代、80代のかたでもスマホを利用しておられるかたもおられます。でもやっぱりその数は、若者に比べて圧倒的に少ないのではないでしょうか。
未だにガラケーを使っておられる高齢の方も多いんです。
それはただ単に「難しいから」というだけではないようです。
うちの母を見ていると、スワイプやタップもままなりません。
母にスマホを渡して、「かるく、ちょんってするだけだよ?」と言っても、母がやると反応しないことが多いんです。
どうやら、高齢の方は皮膚が乾燥していてタッチパネルの反応が極めて悪いようなんです。これでは使い物にならないですよね。
また、スマホならともかく、パソコンは本当に難しいと感じる高齢の方も多いようです。確かに設定も沢山あるし、変なところをいじってしまうと壊れそうですもんね。
でも、「音声で入力するだけ」であれば、話は早い!
凄くないですか? 70歳、80歳、例えば、意識ははっきりしているけれどベッドで寝たきりの高齢のかた、 パーキンソン病などで指先が不自由でPC機器を扱うことを諦めていたかた、 緑内障や白内障で細かな文字を読むことが難しいかたでも、最新の機器を駆使できるんです。音声だけで。
「どこかをいじって壊れる(いじる場所がほとんどありませんからね)」という心配もない。
全ての指示、操作が音声というのは、スマホやパソコンが苦手な高齢の方にこそ便利だと思うのです。

「Alexa」と呼びかけやすい

実は、amazon Echoのほかにも、似たような「音声で動くデジタル機器」はあるんです。
でも、私は「Alexa」というデバイスが一番しっくりくる。実はそれ、「Alexa」という呼び名のせいなんです。 これは賛否両論あるでしょうし、あくまで個人的な意見なのですが…。
「OK ○○」「Hey ○○」って、こっぱずかしくないですか?(汗)
全然そう思わないかたも沢山いらっしゃるでしょう。または、英語圏のかたならばいいかもしれない。全然違和感はないのかもしれません。でも、こてこての日本人である私が「Hey!」と話しかけるのがちょっと抵抗があるんです。
その点、amazon Echo は「Alexa」と話しかけるだけ。その点でもお勧めしたいと思うのです。

ニュースをいつでも聞ける

NHKのニュース。放送される時間は決まっています。ほぼ00分ちょうどからですよね。
「今日のニュースが知りたい」
そう思ったとき、若い人ならばすぐさまスマホを開いてニュースチェックをするでしょう。
では、高齢の方は?
恐らく分からないままで次のNHKニュースが流れるまで待つかたが少なくないのでは。
でも、Alexa に「ニュースを教えて」と聞けばすぐに教えてくれるんです。

天気予報をいつでも聞ける

上でも述べたとおり、ニュース、天気予報は「テレビで決まった時刻にしか見ない」という高齢のかたは少なくない。
「これから雨が降るのかな」「明日の天気はどうなんだろう」「暑いのかな」「寒いのかな」
そう思ったとしても、すぐに情報を得ることが出来ない。
そんな悩みもAlexa は解消してくれます。訊けばすぐに教えてくれます。
また、明日東京へ行く、となった場合も、東京の天気だってすぐに教えてくれます。
ちなみに、私の義母は「旅行先の天気が知りたいときは、電話(177)で訊くよ?」というスタイルでした。

音楽をいつでも聞ける

若い方は、YouTube や音楽アプリで好きな音楽をいつでも聴くことが出来ます。
うちの義母、実母はそれが出来ません。持っているCDを繰り返し聞くだけ。またはテレビやラジオで流れてくる曲をたまたま聴くだけ。
いくらYouTube が使い易いからといっても、なかなか曲名をタイピングしづらい高齢者にとっては敷居が高いようです。
義母にAlexa をプレゼントし、「好きな曲を言ってみて。聴くことが出来るよ」と言って、実際にその曲が聴けたとき、 義母は「これ、こういうのがほしかったのよ」と大きな声で叫びました。
それくらい義母にとって革命的だったようです。
曲名を言えば、その曲が流れてくる。まるで「魔法のよう」だと言っていました。
若かりし、青春時代に聴いた曲をいま自由に聴くことだが出来たら。お年を召した方にとってすごく癒されるのでないでしょうか。

義母宅のecho dot。一つ古い世代のものです。

世界が広がる

スマホやPCが無いと、新聞とテレビと雑誌からしか情報を得ることが出来ない。 Alexa に話しかければ、世界は広がります。
教えて欲しいことだけではなく、マメ知識を教えてくれることもあります。
本の読み聞かせもしてくれます。
料理のレシピも読み上げてくれます。
スマート家電と組み合わせれば、「電気を消して」と言えば消してくれます。足腰が弱った高齢の方であれば、こういう機能は本当に助かるのではないでしょうか?

小さな「?」を潰してくれる

「アメリカの首都ってどこだったっけ?」
「猜疑心って英語でなんていうんだっけ?」
「忖度って日本語でどういう意味なんだろう?」
「1ドルって何円だっけ?」
そう思ったとき、若い世代のかたならすぐにスマホで調べるでしょう。
では、スマホもPCもない高齢者ならどうでしょう?
恐らく(昔むかしのように)本で調べる、誰かに聞く、といった手段しかないのではないでしょうか?
しかし、視力も落ちてきたりすると小さい文字を読むのは本当に大変です。また、歳を取ると「何かをする気力、エネルギー」が減ると言われています。 なので、本を開いて(家に無ければ図書館まで行って)調べるというのはかなり大変。
では誰かに訊く? 息子や娘に訊こうと思っても、「アメリカの首都ってどこ?」という小さな疑問をすぐに訊けますでしょうか? 「子ども達も忙しいから、こんな小さな疑問をいちいち訊いていたら悪いわ」というふうに感じ、結局、疑問は疑問のまま、になってしまうことが少なくないと思うのです。
でも、Alexa に尋ねれば一発です。なんの気兼ねもありません。
高齢のかたが感じた疑問が、疑問のままで終わらない。それって素敵ではありませんか? 人生で必要なことの一つではないでしょうか?

話し相手になってくれる

実母が言います。義母も言います。
「一人暮らしになると、一日喋らないことがあるのよ?」と。
私も、できるだけ親に電話をかけるようにしています。でも、仕事と家庭、子育てに忙殺されなかなかその時間をとることが出来ないのが現状です。
話す、ということはとても脳を使います。
Alexa と対話し、命令し、音楽を聴いたり知識を得たりすることは、本当に刺激になると思います。
ただ一言も話さずに、一言も対話せずに、一日を終えるのではなく、 ほんの少しだけでもAlexa と対話し、それが「考え、口から言葉を発するきっかけ」になることがとても有効なのではないかと思っています。
同時に、知的好奇心を満たせたり、音楽を聴いて癒されたりするのであれば、一石二鳥ですよね。

気をつける点

     
  • 高齢のかたは「アレクサ」という名前を覚えることが難しいこともあります。咄嗟にその名前が出てこないことも。なので、大きな紙に「アレクサ」と書いて、Alexa の前に貼っておくといいかもしれません。
  • 最初のセットアップは、高齢のかたには難しい。そこは子世代がやってあげることをおすすめします。  
  • Wi-Fiが必要です。実家にWiFiの環境がない場合、ポケットWi-Fiなど「コンセントに繋ぐだけでWi-Fi環境が整う」アイテムもあります。  
  • amazon で契約しないと出来ないこと、しなくても出来ること、色々と事前に調べて自分自身や親が利用するプランを見極める必要があります。

いかがでしょう?
amazon Echo という最先端の機械。これ、実は本体(一番下のグレード)は6000円程度。キャンペーン中だともっと安く買えることがあります。 ちなみに私が持っているのはその一番下のグレードです。でも私は充分満足。大活躍しています。
思った以上に、高齢の方に「こそ」必要なのではないでしょうか?
気になったかたは、amazon Echo の具体的な使い方などを専門の詳しいサイトを検索してみてはいかでしょうか。
amazon Echo のオフィシャルサイトで詳しい説明を読む


Echo Dot 第3世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール

Echo Plus (エコープラス) 第2世代 - スマートスピーカー with Alexa、チャコール